セレック治療｜松戸市の痛くない歯医者 【いで歯科医院】

セレック治療

セラミックとは

歯科で扱う白い被せ物として一番歯の硬度に近い材質です。セラミックは陶器など皆さんの日常生活で活躍しています。歯科では天然の歯に近い透明感や光沢が長期にわたり失われないため被せ物として長く利用されています。

セラミックと銀歯の違いについて

見た目(審美的)な面では保険の金属の被せ物は銀が50％ほど含まれている合金のため銀色です。保険治療でも硬度の高いプラスチックの白い被せ物があります。(保険適応には条件あり)セラミックは保険適応外ですがプラスチックに比べると高い硬度や審美性から長期にわたり物性的に安定しています。

またセラミック表面には歯周病やむし歯の原因菌の塊であるプラーク(歯垢)がつきにくいためむし歯の再発リスクも低いです。

歯茎の黒ずみの原因として歯の変色があげられます。歯の変色は神経が変性(失活)している場合や被せ物や土台の金属色が透けて黒く見える場合などがあります。セラミック単体の被せ物(オールセラミック)では金属を使っていないのでその心配はありません。

セレック治療とはなんですか？

通常のセラミック治療とセレックの違い

セレック治療の特徴は光学印象と多くの工程でコンピューターを使っていることです。

今までの金属の被せ物の作り方

今までは被せ物を作るのには歯の型取りが必要でした。型取りをして歯の石膏模型を作り、その模型上で被せ物をワックス(ろうそくの蠟と同じ材質)で作ります。

ワックスで鋳型を作り金属を流し込んで金属の被せ物を作ります。

光学印象とは

セレックは口腔内スキャナーで歯の状態をスキャンするだけです。例えると小さなハンディカムコピー機で歯の形状を読み取ることです。読み取った情報からコンピューター上で被せ物を設計します。そのコンピューターで設計した被せ物の情報からミリングマシーンにてセラミックブロック(セラミック塊)から削り出します。

工程が多ければ多いほどそのたびに誤差が起こる頻度が多くなります。今まではいかに一つ一つの工程の精度を上げるかそのことに注力してきましたが光学印象では印象の精度に細心の注意を払えば誤差の起こる可能性は低くなります。

多くのステップを省くことが出来ますので1日で治療が完了すること(ワンデートリートメント)も出来ます。歯を削った部分は出来るだけ汚染されないほうが予後は良いです。その面からもワンデートリートメントはメリット大です。

セレックの治療の流れについて

1.お口の検査

初めにお口の中の検査(歯ぐきの検査、レントゲン検査、口腔内写真0を行い、現在のお口の状態についてカウンセリングをします。カウンセリングでの治療計画にてセレック治療に同意された後に治療計画に基づき治療開始します。

2.銀歯の除去など

セレック治療に際して銀歯を除去し歯の状態をチェックしセレック治療の前準備をします。必要があれば歯の根の治療などを行います。

3.セレック治療

1）スキャン

口腔内スキャナーにてお口の状態をスキャンします。スキャンする時間は通常数分です。

2）被せ物の設計・作成

スキャンデータからコンピューター上で被せ物の設計を行います。患者さんの噛み合わせやお口の中に調和の取れた被せ物を作るための大切な工程です。設計した被せ物のデータよりミリングマシーンにて被せ物を削り出します。

4.装着、噛み合わせの確認・調整

患者さんのお口の中にてかみ合わせの調整を行った後、装着します。

5.メンテナンス

長期的な安定を保つためには定期検診が必要です。長く良好なお口の状態を保つためにセルフケアに併せてプロフェッショナルケアを受けてください。

痛みへの配慮について

麻酔が必要な場合は表面麻酔後、ウォーマーにて温めた注射液を35G(現在最極細)にて電動麻酔器を使用しております。

セレックの料金体系について

オールセラミックインレー	1歯：38,500円
オールセラミッククラウン(前歯)	1歯：88,000円
オールセラミッククラウン(歯)	1歯：66,000円
ラミネートベニヤ	1歯：55,000円

※カード分割払い対応可能でございます。

 

院長よりメッセージ

当院ではできる限りメタルフリー治療を心掛けて診療してきました。しかしながらメタルフリーにて奥歯の治療をするには強度のある材料が少なく治療に苦慮していました。メタルフリー治療で強度のある治療を行うにはセレックは不可欠な存在といえます。

当院のもう一つの特徴であるマイクロスコープを用いた精密治療と光学印象との相性がとても良いことがセレックを使用して確信しました。

今回セレック治療を導入することで患者様に満足していただける治療システムが構築できたことはとても良かったと思っております。